中日選手会は27日、愛知県豊田市のゴルフ場「南山カントリークラブ」でプレー後、長野県阿智村の宿泊施設「伊那華」へ移動。総会を開き、新選手会長・京田陽太内野手（25）、同期入団の柳裕也投手（25）の副会長就任などが承諾された。
2人のイニシャルを合体させると「きょうだ」と「やなぎ」の名字なら「KY」で「ようた」と「ゆうや」の名前なら「YY」。
京田は「KY（空気の読めない）」行動を慎んで、試合に勝って「ワイワイ（YY）」喜ぶ雰囲気づくりを宣言した。

【写真】ビシエドが三輪車で笑顔

　「仲良しこよしは駄目ですし、嫌い。勝利への一体感が大切。勝つと一体感は高まると思う。そのためにも身勝手なKYはよくない」

　プロなら、ワイワイ喜ぶのは勝利してこそ。チームの一員なら、KYはいけない。
「チーム内でのあいさつや身だしなみなどにも気を配り、雰囲気をより良くできるようにやっていきたい」
7年連続Bクラスに沈むチームを浮上させるため、明るく、引き締まった空気にするつもりだ。

巨人がどうしても欲しい男がいる。中日の１５９キロ左腕、ジョエリー・ロドリゲス投手（２８）の去就のことだ。


　今季は６４試合で３勝４敗４１ホールド１セーブ、防御率１・６４と抜群の安定感を誇り、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。

　今季の年俸は７０００万円。中日は９月から年俸の大幅増と複数年契約を提示して残留を要請しているが、いまだに交渉はまとまっていない。保留選手名簿の提出期限は今月３０日。中日の球団関係者は半ばあきらめ顔でこう嘆く。

「厳しい感じ。誠意を尽くした条件は提示しているし、ウチはマネーゲームには応じない方針。残ってくれないなら、せめてメジャーに復帰して欲しい。２年前のゲレーロみたいに巨人に移籍するのだけは勘弁ですよ」

　中日との交渉が決裂し、保留選手名簿を外れた場合、すぐに動ける態勢を整えているのが、その巨人である。今季は１年を通じて勝利の方程式を固定できず、救援投手は重要な補強ポイントとなっている。
補強の本命といえるのが、この左腕なのだ。今季の活躍を受けて複数のメジャー球団、国内ではオリックスも調査を続けており、日米の争奪戦に発展する可能性がある。


　ロドリゲスの巨人戦防御率は１・６９。中軸の坂本や丸が手を焼いた投手はセ・リーグにそうはいない。これがポイントだ。